太陽光発電市場の混乱

太陽光発電市場の混乱

海外の太陽光発電メーカーからは設備稼動率は50%以下、価格は60%下落というコメントもあった。 また2008年秋に大量で出荷された太陽光発電には品質に問題があるのもあった。

一方で国内需要を中心に事業を推進してきた企業への取り引きは補助制度の後押しもあって比較的順調で一部太陽光発電メーカーは設備投資を決めている。

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サンヨーの薄膜太陽光発電-大規模市場を狙う

大規模発電用太陽光発電パネルの開発が進行している。
日本国内メーカーは今まで住宅設置に適合した太陽光発電を中心に開発、製造を継続してきた。

ところで2008年ごろから大規模な太陽光発電所に対する気勢が高まって2009年以後には薄膜太陽光発電を使って参加するメーカーが増えて急速に市場が本格化するようだ。

サンヨー電気と新日本石油は2009年1月23日. 薄膜太陽光発電の製造、販売を目的とした会社を設立した。
出資比率は各々50%だ。
サンヨー電気は今まで'HIT'太陽光発電を販売してきた。

2008年には10c試作品パネルに変換効率22.3%を実現した。
面積1300cm2のモジュールも20.6%を達成していて住宅用の太陽光発電技術としては最も変換効率が高い。

しかし今回設立した新会社ではHITは使わない。
HIT技術が太陽光発電用としては必ず適当だということがいえないためだ。

家庭の場合、太陽光発電の設置面積(屋根の大きさ)に制約があるので高い変換効率が要求される。
これに対し太陽光発電所では面積はそのように制約を受けない。
変換効率よりもむしろ単位発電量の価格が低い太陽光発電が要求される。

薄膜太陽光発電を選択

これがHIT太陽光発電でない薄膜太陽光発電を選択した理由だ。
薄膜太陽光発電は高いSiウェハーを使わない。
ガラス基盤上に化学的気象(CVD)法でシリコン打ち込む積層のためにシリコン材料の使用量がHITの数%に過ぎなくて1GW/y規模の大量生産が可能だ。

新会社ではアモールパース シリコン薄膜などを積層およそ2重構造の太陽電池を量産する。
2010年度に変換効率10%の製品生産を年産80MW規模で開始する。
以後2015年度には1GW/y、2020年度には2GW/y規模に拡大して行く。

サンヨー電気は2008年4月に設立した先進太陽光発電センターで薄膜太陽光発電の生産速度を現在の10倍で向上させるのと変換効率を12%以上で高めることで目的とする研究をすでに始めている。
Si薄膜太陽光発電は高温環境の下でも変換効率がよい。

新日本石油が産油国との間に持っている石油取り引きルートを利用して中東地域など低緯度産油国の太陽光発電所用で販売に出る。
この他にも発電所用途を狙う太陽光発電メーカーは多い。

例えばシャープは薄膜太陽光発電の量産を16万kW/yの規模で2008年10月に開始した。
2010年4月まで1GW/yの生産体制を確立する。
カネカは薄膜太陽電池の生産を2008年4月に開始した。
生産能力を現在の70MW/yで2010年まで150MW/y,2015年には1GW/yまで拡大する。

同社の方式はアモールパース Si膜と多結晶Si膜の間に透明中間層を置くことで吸収波長域を拡大したのが特徴で効率は12%で薄膜としては高い効率だ。
太陽光発電所システムの納品を主目的に置いて参加するメーカーもある。

東芝だ。 社内カンパニーの電力流通産業システム社内部に太陽光発電システム事業推進総括部新設した。
大規模太陽光発電システムの受注を確保していく役割をする。

太陽光発電パネル自体は外部調達の可能性が高くてパネル製造でないシステム設計を計画している。
例えば充放電回収を高めて充電時間を短縮した。リチウムイオン2次戦紙'SCiB'との組合も想定している。

2015年まで約2000億円の年間売り上げを目標にする。
同社の推定では2009年の電力,産業用太陽光発電発展システムの市場規模は全世界で1.2兆円であり2015年度には2.2兆円まで成長するという。